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隠岐で3カ国合作映画「KOKORO - 心」撮影、俳優・國村隼さんら出演で

今回撮影が行われた知夫村・赤壁

今回撮影が行われた知夫村・赤壁

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 隠岐・島前の知夫里島(ちぶりじま)を訪れていた3カ国合作映画「KOKORO - 心」のロケ隊17人が4月11日、撮影を終えて同島を離れた。

知夫来居港でリラックスした表情を見せるロケ隊

 同作品の原作は、2010年にフランスで発表された小説「ル・カ・レグリエ」(正常な鼓動、邦訳本は未刊行)。映画はベルギー・フランス・カナダの3カ国合作でヴァンニャ・ダルカンタラ監督(ベルギー)がメガホンを取り、主演を國村隼さんとイザベル・カレさん(フランス)が務める。

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 3大陸・4カ国で撮影を行うという同作品は、3月16日に南フランスのリゾート地・セツゥでクランクイン。約2週間の撮影を終えた一行は4月上旬、ストーリーの鍵となるシーンを求め来日して同島を訪れ、弟の死に触れたフランス人女性がその足跡をたどる旅の途上の日本で「崖のある町」を訪ねる場面などを撮影した。

 一行がロケ地に選んだのは、同島・知夫村の西部にある断崖・赤壁(せきへき)。「2年前からロケーション・ハンティングを行い、同所が撮影地に決まった」と映像制作会社「マイケルギオン」(東京都渋谷区)のプロデューサー松嶋翔さん。「原作では北陸にある有名な崖を舞台としていたものの、ストーリーとの兼ね合いから撮影の許可を得ることができなかった。これを受け日本中の崖を見て歩いた結果、最終的にダルカンタラ監督の眼鏡にかなったのが、ここ赤壁だった」と説明する。

 赤壁は、酸化鉄を成分として含む岩石が成す50~100メートルの断崖。赤や黒、茶色の断層と深く澄んだ日本海が織りなす独特の景観が監督の心をつかんだ。海外の映画ポータルサイトが行ったインタビューで監督は「来日してみると日本は予想以上に工業化された街が続き、原作から想起される風景を探すことが難しかった。いくつかの候補地を訪れたが、ここ赤壁が持つダイナミックさと叙情感が、本作に最適だった」と語っている。

 同島での滞在中に一行は、隣接する西ノ島も訪問。同じく断崖で国立公園に指定されている「摩天崖」でも撮影を行った。同島を離れて現在は、島後・隠岐の島町に滞在。今後、町並みを用いるシーンなどの撮影に臨む。

 一行は4月30日、離日の予定。完成後は、複数の映画祭への出展に意欲を見せる。関係者によると国内での公開は、2017年を目指しているという。

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