3密を避けて新しい生活様式へ!

隠岐の公立塾に図書館分館 新たな「学びの場」創出に意欲

交流スペースは大人の学びの場としても

交流スペースは大人の学びの場としても

  • 0

  •  

 隠岐・海士町の公立塾「隠岐國学習センター」(海士町福井、TEL 08514-2-0310)に、町立中央図書館分館がオープンし、本格稼働を始めた。

アンティークの飾り階段を利用して暖かみのある空間を演出

 島前3町村(西ノ島町、海士町、知夫村)が母体となり高校魅力化プロジェクトの取り組みの一環で設立された同センターは、2010年に設立後、離島・過疎地域が抱える都市部との教育格差を解消し、地域の子どもたちの自己実現をサポートしてきた。この春、古民家をリノベーションし移転オープンした同センターは、天井を高くとり、無垢(むく)の古木材を活用して広がりのある空間を演出するほか、セルフカフェやWi-Fiを備える。海士町中央図書館の13番目となる分館は、交流スペースの一角で書架を展開している。

[広告]

 蔵書は雑誌を含め約200冊。同町を訪れた著名人の作品を集めたコーナー「この人に注目」や、生徒のお薦め書籍を並べる「○○さんの本棚」など、地域や人のつながりを書籍がサポートする工夫を施す。

 同センタースタッフの秋元悠史さんは「以前から学習センターとして閲覧できる書籍は備えていたが、海士町中央図書館の司書と相談し、高校生活に役立つ書籍を選んでいる。例えば、隠岐島前高校では2年生でシンガポールに研修旅行に行くので、シンガポールの生活や文化について書かれた書籍を並べている」と話す。

 同センターを利用する塾生だけでなく、地域の人々や同町来訪者などにも門戸を開き、「広義での『学びの場』を提供したい」とも。

 秋元さんは「オープンから半年がたち、夕方からパソコンを携え資格試験に向けて学習しに来られる方もいるなど、徐々にこのスペースが知られるようになっている。大人が勉強する姿を高校生が目にすることで、学習に対する意識も変わるのでは。図書館の機能を持たせることで、いろいろな人が気軽に立ち寄れるスペースにできれば。今後は交流スペースでのイベントも企画したい」と意欲を見せる。 

 開館時間は13時~22時。休館日は同センターに準ずる。利用無料。